介護保険施設・事業所における
人材紹介派遣の適正化に係る要望について
昨今の介護人材不足から、介護保険施設・事業所における紹介派遣手数料の高騰が問題となっています。
本来であれば高品質な介護サービスの提供、優れた人材への処遇に充てられるべき財源が、他分野へと流出している状況にあり、看過できない様相を呈しています。
厚生労働省が実施した「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」の集計結果では、介護事業所が求人の際に民間職業紹介事業者を利用する理由として、「確実に求職者を紹介してもらえるため」(33.3%)、「迅速に求職者を確保することができる」(31.0%)をあげている一方、ハローワーク等公的機関を利用しない理由では「なかなか求職者を紹介してもらえないため」(47.5%)が最多となるなど、マッチング機能の違いが課題であることが明らかになっています。
そこで本会では、介護保険施設・事業所における人材紹介派遣の適正化に係る公的職業安定機関のマッチング機能の強化について、令和2年2月27日付にて厚生労働大臣宛要望書を提出しましたのでご報告いたします。