令和3年度介護報酬改定に向けて、
徹底攻略セミナーを開催
3月26日(金)、目前に迫る令和3年度介護報酬改定に向けて、「令和3年度介護報酬改定 徹底攻略セミナー」を開催しました。
当日は、厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課 平井智章課長補佐を中心に、参加者を交えたトーク・セッションを行いました。
トーク・セッションでは、新型コロナウイルスをはじめとする感染症への対応やワクチン接種の現状、加算に関する要件に関する疑義などについて意見交換がされましたが、やはり大きな焦点になったのは、科学的介護情報システム(LIFE)の運用についてです。
今回の改正で、特別養護老人ホームを含む広範囲にわたり、大きく踏み込むかたちでLIFEによるデータ収集やアウトカムに関する評価が組み込まれ、「こんなにも一気に進むとは思わなかった」という声があがっています。これを受けて参加者より「数字として表れにくい、利用者の生活に関わる重要な要素について、いかにLIFEで汲み取ることが出来るかが重要になる」と指摘があり、これに対して平井補佐は「厚労省の独断で進めることはせず、介護現場の声をいただきながら、一緒にLIFEを育てていきたい」とコメントしました。
また、講師をお務めいただいた一般社団法人全国介護事業者連盟の斉藤正行理事長からは、「2024年からはLIFEの活用が大きく勝敗を分けることになる。少なくともそれまでには、万全の体制を整えておかなければならない」と警鐘を鳴らすコメントをいただきました。
LIFEについては、関係者から「走りながら進めていく」との見込みも示されているところですが、本会としても、より良い仕組みづくりのため会員の皆さまからの声を集約し、厚労省等へ随時届けてまいります。